第4回 札幌プリンスホテル 佐藤 康彦さん

『一人でも多くの人においしいと言って食べて貰いたい』


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佐藤康彦さんは室蘭生まれの札幌育ち。札幌プリンスホテルの製菓・製パン担当の調理長です。 スイーツ王国さっぽろ推進協議会主催「さっぽろスイーツコンペティション」第一回グランプリに 輝いた北海道を代表するパティシエのお一人です。 とってもお忙しい佐藤さんからお話を聞いて来ました。


小さい頃から、母親の料理の手伝いをしているうちに料理に興味を 持つようになりました。中学生の頃は漠然と「コックさんに なりたい」と思っていましたが、高校で自分の進路を決める時に 料理の道に進もうと決心しました。 高校を卒業して調理師の専門学校に行ったのですが、 小麦粉・玉子・バター・砂糖の組み合わせで、色々なものが 作れるお菓子作りの魅力に取り付かれました。

 パティシエの仕事は華やかに見えますが、見た目より 厳しい仕事です。学校を卒業した後に就職をしたのですが、 一度挫折した経験があります 。専門学校を出たとはいえ、 ゼロからのスタートです。修行時代はとても厳しく、 給料も安く、アルバイトをしていた学生時代の方が自由になる お金が多いくらいでした。

 それでもこの仕事が好きだったんですね。次の仕事もこの 世界に飛び込みました。早く先輩に追いつけ追い越せという 気持ちとお客様に喜んでもらえるケーキをつくりたいという 思いで努力をしてきました。 厳しい仕事だからこそ、パティシエを目指す人にはこの仕事を 好きになって欲しいと思います。私はこの仕事が好きだから 頑張ることができました。好きなことはどんなに厳しくても 頑張れます。技術はお客さんに喜んでもらいたいという気持ちで、 一生懸命取り組んでいるうちに自然とついて来ました。 この仕事の魅力は自分が作ったケーキ作りがお祝い事や 楽しい席をさらに盛り上げ、多くのお客様に喜んでもらえること。 そのことにやり甲斐も感じています。

「100人のお客様がいたら100人すべての  人から喜んでもらえるもの」 を作ることが目標です。 今回「さっぽろスイート2006コンペティション」で グランプリを受賞した「さっぽろ・いちごタルト」は 普通じゃダメ、でも基本から外れてもダメだろうと 大会の3ヶ月前から頭の中でずっと考え続けていました。 小麦アレルギーや玉子アレルギーの人にも喜んで食べて もらえるように小麦粉や玉子を使用しないことにし、 締切りの1週間前にようやく試作を開始し応募しました。 グランプリを受賞してからは、北海道産の野菜を使ったケーキの 制作に取組んだりして忙しい毎日ですが、 これからも多くのお客様に喜んでもらえるケーキを 作って行きたいと思っています。

 

【取材後記】
子どもたちには「日頃の身近な些細なことの積み重ねを大切にして、感動したこと、嬉しかったことを 忘れないように吸収して、何ごとにも一生懸命に取組む気もちを持って欲しい」と佐藤さん。 「小麦粉・玉子・バター・砂糖の組み合わせで色々なものが作れるお菓子作りの魅力に取り付かれた」と 言う佐藤さんが作ったのは、小麦粉や玉子を使用しない「さっぽろ・いちごタルト」。 「アレルギーでケーキを食べたくても食べられることができない」というお客様の声に耳を傾け「 お客様が100人いたら100人全員から喜んでもらえるものを作りたい」 「一人でも多くの人に食べてもらいたい」というこだわり(信念)が生み出しました。 「いまはとても忙しく自分の時間がなかなかとれませんが、やりたいことはたくさんあります。」と 言う佐藤さんの楽しみは家庭菜園。それも土づくりからこだわっているそうです。 きっと野菜たちの声にも耳を傾けて土づくりに取り組んでいるのでしょうね。


札幌プリンスホテル http://www.princehotels.co.jp/sapporo/index.html